システム開発における三原則

数理技研の目指す理想の情報システムは以下の通りです。

DataProcessing
投入された情報は直ちに参照でき、また演算処理されるリアルタイムシステム
DataStorage
現在の情報のみならず、過去の情報も追跡できる洗替処理を必要としないシステム
SystemBlushUp
シンプルな構造により機能拡充は、迅速、安価に実現できるシステム

数理技研では、開発するシステムの理想形を実現するための手法として、以下の「システム開発三原則」を実践しています。

発生点データ原則
情報は鮮度を保つためにも発生時点で生の状態で保存する
正規化設計
情報はコンパクトに、またその強度・柔軟性を高める意味でも冗長性を排除する
リアルタイム原則
情報の加工・集計などは要求時に処理し、按分などの補正を極力最小限にする

この「理想システム」を現実のものにする手段のひとつとして、超高速検索アクセス性能とデータ更新&データ保護を同時に実現するMemoryDB「CoreSaver」を開発しました。
この性能・機能を前提に、いままでバッチ処理で行っていた業務をオンライン処理業務に、また「できない機能」を「いらない機能」と無理やり(無意識に?)
納得していたものが現実の機能として実現できることに繋がります。

このCoreSaverは既に15年以上の歴史があり、データベース本体のみならず、システム開発のためのToolKit・サンプル群や、運用のための周辺コマンド群などを標準装備として備え、開発・運用リポジトリとして様々なシステム構築の基盤として提案し、採択いただいております。

また数理技研では90年代後半に、ある食料品スーパー様のシステム診断をする機会があり、この経験とさらにそのスーパー様の協力の下、「店舗21」なるパッケージを開発しました。
流通小売業で日々刻々と発生する膨大な生データ(レシート明細など)をCoreSaverを用いてリアルタイムに蓄積・評価することで、様々な業務支援ができる、業務を改善する提案が出来ることを目指したシステムです。
このシステムはCoreSaverのリポジトリに加えて、特にJavaによるGUI構築のためのリポジトリとしてまたシミュレーション業務の実装参考例として、流通小売業務向けのパッケージ以上の使い方をしております。

数理技研では「システム開発三原則」をコンセプトに今後も様々な課題に挑戦していく所存です。