金融工学

膨大に蓄積された顧客情報を元に、重回帰からCOX回帰までの回帰系モデル、SVMを用いたパターンマッチングやGPによる複合変数を介した各種分類分析技法とWOE変換を応用した生データ加工技法を駆使して、金融に関する各種指 標値を作成することを中心に、ここから派生する営業戦略・経営戦略に関わる情報システムを構築しています。

顧客のデフォルトリスクの計量化、不良化した債権の回収確率提示等、時代と共に複雑化し、決定 木や重回帰を基にした従来型のスコア評価だけでは対応しきれなくなったモデル化の手法を常に模索し続けています。

開発者コメント

初期、途上与信管理システム(リスク軽量化)

WOE変換を駆使したロジスティック回帰、コックス回帰モデル(CreditSaver)を用いて初期与信モデル、途上与信モデルを構築し顧客のリスク度を従来より精度を高めた形で算出することにより企業損失を軽量化し、貸倒引当金の算出精度を向上させ企業の収益拡大へ寄与します。
途上与信管理システムは消費者金融大手からのリクエストで「無担保・無保証の個人貸付」を対象に構築したものでしたが、「説明変数の事前処理(WOE変換)」と「生存時間解析の導入」という他に類を見ないアプローチが高く評価され、流通系信販会社、都市銀行大手へと拡販しました。
都市銀行に於いては、企業向けスモールローン・システム(初期/途上とも)として採用されています。

回収予測システム

不良債権の売却、購入時における債権の値踏みをするシステムで売却する側にとっては社内回収に回す債権と売却にまわす債権の分類が可能となり、また購入側にとっては回収グループのスキルに応じた債権回収が可能となります。

携帯電話販売における最適店員配置システム

来店予測(GARCH利用)とそれに基づく店員の配置の最適化(XpressMPの整数計画法利用)を行うシステムです。